今回、Sonyの最新ノイキャン7月13日発売の「WF-1000XM3」とBoseの「QuietControl 30」の音質・操作性・機能を実機で試してきました。
ノイズキャンセリングヘッドホンを購入される場合みなさんは、この2機種を比較されることが多いので、今回比較していきたい思います。
BoseのQC30と比較した理由に、完全ワイヤレス対応ノイズキャンセリングの機種は、ソニーが業界初となっているためです。
目次
ソニーの「WF-1000XM3」とBoseの「QuietControl 30」実機比較
見た目にあれっと思われる方も多いと思うのですが、この2機種には大きな違いがあります。
ソニーの「WF-1000XM3」は、完全ワイヤレスなのに対して、BoseのQC30は、ワイヤレスです。
完全ワイヤレスとワイヤレスの違いとは
完全ワイヤレスの場合は、ブルートゥースの電波が、スマホからそれぞれ直接電波が右と左のイヤホンに伝送されます。
その仕組みは、今回ソニーの「WF-1000XM3」は、業界初搭載されています。
Boseの「QC30」は、ソニーのWF-1000Xと同様(左の図)に、リレー方式なのでブルートゥースの電波が片側のイヤホンにはいり、そこからもう片方の耳へ伝送されます。
完全ワイヤレスのメリット
- 独立して、それぞれのイヤホンに電波が同時に行くので、接続が安定
- 左右の遅延が起こりづらい
- リレー方式とは、違い左右が線でつながっていないので、見た目にスッキリ
リレー方式のメリット
- イヤホン同士が線でつながっているので、電波にあまり左右されない。(片側のイヤホン)に安定的に電波がとどけば、もう片方のイヤホンにも伝送されます。
- 線で繋がれている分、落下しづらい。
完全ワイヤレスのノイキャンをおすすめな方
- 見た目にコンパクトを好む方
- 動画をよくみるので、遅延が気になる方
- 服装に似合うかどうかを気にする方
音質の違い
今回は、ノイキャンに詳しい方に説明を聞いた上で、実機で視聴してみました。
WF-1000XM3の音質の特徴
- 全体にバランスの取れている音質
- 中域・高域の解像度がクリア
- 低音は、迫力さとしては、少しものたりない
- ノイズキャンセリングが効いているので、クリアに聞こえる
おすすめな音楽のジャンル
- バラード
- ポップ
- クラシック
- ジャズ
Boseの「QuietControl 30」の音質
- Bose独自の低音の量感がある
- 迫力がある音質
- 低中域を好む方にはおすすめ
- ノイズキャンセルが効いているので、ダイナミックに聞こえる
おすすめな音楽のジャンル
- ヒップホップ
- ポップ
- ダンスミュージック
今回比較対象した曲は、こちら
アリアナ・グランデ | Break Free |
AI | ハピネス |
アヴィーチー | Wake Me Up |
バッヘルベル | カノン |
操作性の比較
WF-1000XM3の操作性
右のイヤホンでできる操作
- シングルタップ 再生/停止
- ダブルタップ 曲送り
- トリプルタップ 曲戻し
- タップしてそのままホールド SiriやGoogle Appの起動
左のイヤホンでできる操作
- シングルタップによる ノイズキャンセリング設定・アンビエントモードの切替
- タップしてそのままホールド クイックアテンションモード
QuietControl 30の操作性
大きな特徴として、QC30には、リモコンがついています。
マルチファンクションボタン(真ん中のボタン)
- シングルタップ 再生/停止
- ダブルタップ 曲送り
- トリプルタップ 曲戻し
- タップ2回して2回めホールド 早送り
- タップ3回して3回めホールド 早戻し
ノイズキャンセリングは、12段階設定できます。ここまで細かくは、いらないと思います。
個人的な感想
本体をタップするだけで、操作できるのと、リモコンを触って、ボタンがどこについているかを手探りするのとでは、本体タップのほうが楽でした。
その他の仕様比較
バッテリー充電・持ち時間
WF-1000XM3 | QuietControl 30 | |
バッテリー充電時間 | 1.5時間 | 3時間 |
持続時間 | 6時間 | 10時間 |
補足:ソニーのノイキャンには、充電ケースがついていて、1度の充電で3回分(6時間✕3)で充電機能があるので、実質24時間可能になります。
こちらが充電ケースになっています。
ブルートゥースの繋がりやすさ
こちらは、どちらもつながりやすいです。ペアリングを開始して、スマホのブルートゥース設定の中から対象となる機種を選択します。
アフターサポート
こちらは、日本のメーカーの方がいい印象をもっています。紛失・故障などのサービスは、ソニーのほうがわかりやすい説明になっています。
まとめ
今回比較したのは、WF-1000XM3とQuietControl 30です。
本来であれば、Boseの「Sound Sport Free」がソニーのノイキャンと同じ形状だったのですが、ボーズのほうは、ノイキャンがついていなかったので、ノイキャン比較ができるQC30を比較しました。
今回改めて思ったのは、ソニーのノイキャンの性能がかなり高いという印象でした。
静かな環境作り、音楽を楽しむ空間をつくるのであれば、ぜひ今回初の完全ワイヤレスノイキャンWF-1000XM3をおすすめします。