前回のソニーのノイキャン「WI-1000X」が売れた理由に、ノイズキャンセリングの性能がよいということがありました。
この製品によって、周りの雑音をカットして音楽を聴けるので、より高音質で音楽を楽しむことができる。集中できる環境をつくれるということで、人気があります。
そんな前の機種WI-1000Xの後継機として、「WI-1000XM2」が12月7日に発売と発表されました。
今回、前機種WI-1000Xと比較して、WI-1000XM2がどのように進化したかをレビューしていきます。
目次
WI-1000XM2スペック内容
まずは、簡単なスペックから。一体型で無くす心配はありません。
WI-1000XM2 | |
---|---|
型式 | 密閉ハイブリッド型 |
コード長 | 約 1m |
質量 | 約 58 g (本体: 約 44 g) |
充電時間 | 約 3.5 時間、充電10分で約 80 分使用できます |
WI-1000XM2実機レビュー
発売前なのですが、ソニーストアで実機を試すことが出来たので、レビューします。
WI-1000XM2外観レビュー
まず、触ってすぐに思ったのが、シリコン素材で出来てることによる柔軟性に驚きました。確かに、この柔軟性があることにより、ケースに収まりやすくなります。そして、軽量化されているのが首にかけた瞬間わかります。
ケースにいれてもコンパクトになるので、とても便利です。
イヤホンの場所も新たに作られているので、操作感が向上していました。WI-1000Xのボタンの場所がわかりづらいところは、大きく改善されています。
イヤホンの部分に磁石でつくことにより、見た目がスマートになっています。
WI-1000Xは、本体の方に固定できるのですが、イヤパッド部分が少し見た目的には、悪いです。
イヤホン部分がスマートになるのですが、その分イヤホンの線が本体に固定できないので、下に伸びます。
どちらがいいかというのは、好みによってかわりますね。
WI-1000XM2ノイキャン・音質レビュー
ノイズキャンセリングの性能は、別物。WH-1000XM3にかなり近いノイキャン性能これだけでも買う価値あり
音質は、ノイズキャンセリングがかなりきいているので、クリアな音です。高音がとてもきれいに聞こえます。
ブルトゥースのペアリング
ボタン一つでできるので、とても簡単にスマートフォンなどとつなぐことが出来ます。
WI-1000XM2とWI-1000Xノイズキャンセリング性能比較
ソニーのヘッドホンはノイズキャンセリング機能がとても優れています。
ノイズキャンセリング機能が優れていると次のようなメリットがあります。
- まわりの雑音をカットしてくれるので、集中できる環境を作りやすい。
- 音楽を聴くときに、とてもクリアに聞こえる。
WI-1000XM2とWI-1000Xのノイズキャンセリング機能を比較しました。
ノイズキャンセリング性能
WI-1000XM2
「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」搭載
WH-1000XM3に搭載されているノイズキャンセリングと同じものが搭載されています。この機能が新しく追加された機能です。
実際、WH-1000XM3と同じノイズキャンセリング性能であれば、どこでも集中できる環境が整います。
WI-1000X
周囲の騒音に適したモードを自動で選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」
ヘッドホンが常に周囲の音を分析して3つのノイズキャンセリングモードの中から、適したモードに自動選択。
WI-1000XM2とWI-1000X共通のノイズキャンセリング機能
高精度にノイズを除去するための「デュアルノイズセンサーテクノロジー」
デュアルノイズセンサーテクノロジーとは、簡潔にいうと、2つのマイクで集音した騒音をデジタル化して、騒音を打ち消す効果の音を作り出し、ノイズをカットする機能です。
気圧の変化に応じてノイズキャンセリング性能を最適化
気圧にの変化に応じて、最適なノイズキャンセリング性能を最適化してくれます。
特に飛行機にのることがある場合は、便利な機能です。
周囲の音を取り込みながら音楽を楽しめる外音取り込み機能も搭載
実際、周囲の音を聞く必要がある状況、例えば、ファミレスで注文をとりに来た際に店員の声を聞く必要があります。
そのときに、「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を使うと、ヘッドホンをつけたまま、何をしゃべっているかを聞くことができる便利な機能です。
WI-1000XM2とWI-1000X音質比較
音質性能
WI-1000XM2
「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」に内蔵のDACとアンプにより高音質
ノイズキャンセリング性能の向上により、高音質音を実現。ノイズ処理が向上し、それを32bitのオーディオ信号処理の実現により高音質
HDハイブリッドドライバーシステム
クリアで深みのある低音から鮮やかできめ細かい高音までの広帯域再生と、高い装着性の両立を実現
WI-1000XM2とWI-1000X共通の音質性能
音楽コンテンツをハイレゾ相当の音楽を楽しめます。
- LDACコーデックで転送
- DSEE HXによるアップスケーリング
LDACコーデック
Hi-Res Audio Wirelessに認定されたコーデック技術で音の劣化が少ない状態で、転送が可能
DSEE HX
CDやMP3などの圧縮音源をSBC/AAC/LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz/24bitまで拡張して、転送できることにより、ハイレゾ相当の音質を実現
WI-1000XM2のその他の進化したポイント
装着性と持ち運び
シリコン製のネックバンドを採用したことにより、より首周りにフィット
左右のイヤホンに磁石を内蔵。イヤホンを使わないときに、まとめることができる。WI-1000Xは、徒歩で移動中イヤホンを使わないときは、ぶらぶらしていたのが今回改善されました。
こちらもシリコンネックバンドを採用したことにより、すっきりケース内に収納できるようになり、持ち運びしやすくなったのも大きく改善されています。
こちらは、WI-1000Xのケースになります。大きく変更されています。
操作性
今回新たにイヤホンのしたに、リモコンがつき便利になりました。WI-1000Xは、イヤホンでのボタンの凹凸が小さくどこのボタンをおしてるかをみつけることができず不便でした。
それがリモコンを別の箇所につけることにより、とても使いやすくなっています。
こちらが、WI-1000Xの操作ボタンです。指でボタンの配置を理解するのは難しいです。
WI-1000XM2スペック内容
WI-1000XM2 | |
---|---|
型式 | 密閉ハイブリッド型 |
コード長 | 約 1m |
質量 | 約 58 g (本体: 約 44 g) |
充電時間 | 約 3.5 時間、充電10分で約 80 分使用できます |
ヘッドホン部 | ||
---|---|---|
型式 | 密閉ハイブリッド型 | |
ドライバーユニット | ハイブリッド | |
感度 | 99 dB/mW (有線接続時、POWER ON 時)、94 dB/mW (有線接続時、POWER OFF 時) | |
マグネット | ネオジウム | |
再生周波数帯域 | 3 Hz-40,000 Hz (JEITA) | |
インピーダンス | 50 Ω (有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)、17Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて) | |
コード長 | 約 1m | |
コードタイプ | 片出し(着脱式) | |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ | |
質量 *2 | 約 58 g (本体: 約 44 g) | |
ヘッドホン部(その他) | ||
電源 | DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 | |
充電時間 | 約 3.5 時間、充電10分で約 80 分使用できます | |
充電方法 | USB | |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大 10 時間 (NC ON),最大 12 時間(アンビエントサウンドモード), 最大 15 時間 (NC OFF) | |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大 9 時間 (NC ON), 最大 10 時間 (アンビエントサウンドモード), 最大 13 時間 (NC OFF) | |
電池持続時間(待受時間) | 最大 11 時間 (NC ON), 最大 13 時間 (アンビエントサウンドモード), 最大 100 時間 (NC OFF) | |
周波数特性 | 3 Hz-40,000 Hz | |
対応インピーダンス | 50 Ω (有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)、17Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて) | |
音声入力端子 | ステレオミニジャック | |
マイクロホン部 | ||
型式 | MEMS | |
指向特性 | 全指向性 | |
有効周波数帯域 | 50 Hz- 8,000 Hz | |
付属品 | ||
USBケーブル | ● | |
イヤーピース | ● | |
保証書 | ● | |
キャリングケース | ● | |
航空機用プラグアダプター | ● | |
接続ケーブル | ● | |
取扱説明書 | ● | |
Bluetooth | ||
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 | |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 | |
最大通信距離 | 見通し距離 約10m | |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) | |
変調方式 | FHSS | |
対応Bluetoothプロファイル *3 | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | |
対応コーデック *4 | SBC, AAC, LDAC | |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T方式 | |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz – 20,000Hz (44.1kHz サンプリング時) / 20Hz – 40,000Hz (LDAC 96kHz サンプリング時, 990kbps) |
WI-1000Xとの大きな変更点
- 質量は、71g→58g軽量化
- 充電時間15分で70分使用→充電10分で80分使用可能
- 電池の持続時間最大13時間→15時間
WI-1000XM2口コミ
WI-1000XM2、WI-1000Xと比べると音の密度が上がり、メリハリが出るようになったけど、それに伴う解像度がついてこれてない感があって、中高域が塊になって聴こえてくる印象だった。
手持ちのWI-1000Xのほうがまだ中高域が綺麗に出てるような気がした。 pic.twitter.com/DsiZeSRyxi— ぺりあんぬ (@kuchan1994) October 17, 2019
ソニーストアにてNW-A100/ZX500、WI-1000XM2を視聴してきた
軽快な操作性が良い
ANCが桁違いに効いている pic.twitter.com/Nq1NY2w4KP— てともぺ (@Tetomope_2) October 19, 2019
WI-1000XM2価格比較
価格を比較すると、WI-1000XM2に5,000円プラスと上位機種が買えてしまいます。
上位機種は、コンパクト性でいうとコンパクトではないので、日常の利用シーンで検討するのがいいです。
- WI-1000X:27,000円+税
- WI-1000XM2:35,000円+税
- WH-1000XM3:39,880円+税
WI-1000XM2が向いている人・向いていない人
WI-1000XM2は、ノイキャンにこだわりたい人におすすめですが、値段が従来のものよりも高いため、全員におすすめできる訳ではありません。
では、どんな人に向いているのか、以下で解説します。
今回発売されるWI-1000XM2が向いている人
- ノイズキャンセリング性能が良いものが欲しい
- コンパクトで音楽をよりいい音質で聴きたい
- かさばらないコンパクトなものが良い
WI-1000XM2が向いてない人
- 少しでも金額が安いほうがいい
- 大きさにあまりこだわらない
- そこまで音質・ノイキャン性能にこだわらない
まとめ
今回、12月7日にWI-1000XM2が発売になります。よりコンパクトでノイズキャンセリング性能があがっているので、購入を検討しています。
実際、ソニーストアでWI-1000XM2を試すことができるので、実機レビューも今後していきたいと思います。